点訳書
(2006.7〜2006.10分)
書名
著・訳編者
巻数
発行所
内容紹介
新ローマ教皇
わが信仰の歩み
ヨゼフ・ラツィンガー
里野泰昭 訳
4 春秋社 新ローマ教皇自らの手になる半生記と、それを翻訳した弟子の里野氏の回想録を読むと、信仰厚い家族との生活や神学者、教育者としての行動などを通して彼の思想や人柄が読み取れます。(楠喜美子:点訳)
忘れかけていた大切なこと 渡辺和子 2 PHP研究所 シスターである著者が教育者としての長い経験の中から、日々の生活の中にもう一歩踏み出す愛と勇気と優しさが大切と説く。また他人を癒し励まし、自分をも癒してくれる力のある微笑みの大切さをも語る珠玉のエッセイ集。(杉浦敏子:点訳)
浅間 立松和平 4 新潮社 娘ゆいは奉公を終えて故郷浅間山の麓の村に戻った。養蚕を手がけた彼女は幾多の困難を乗り越えて何とか成功する。しかしやっと得た安寧のさなか浅間山大噴火が起こり村は壊滅する。ゆいと村人を描いた感動の小説。(木暮紀子:点訳)
明日の記憶 荻原 浩 6 光文社 「明日の自分がわからない」若年性アルツハイマーの主人公は過酷な運命を甘んじて受ける。日に日に衰える記憶の中、妻のことさえわからなくなるだろう。そのような時自分はどのように立ち向かうか。後半は特にいとおしさが滲み出ていて涙を誘う。映画化された小説。(河原裕子:点訳)
お江戸でござる 杉浦日向子 監修
深笛義也 構成
3 ワニブックス 江戸の庶民はほとんどがその日暮らしで豊かとは言えないだろうが、当時の風俗や生活を楽しく解説してある。それに目を向けると今私たちが抱える問題を解決する「智恵の鍵」となるかも知れないし人と人とのつながりも豊かになるでしょう。(丸谷路子:点訳)
小沢昭一的 新宿末広亭十夜 小沢昭一 2 講談社 落語家柳家小三治師匠にすすめられ新宿末広亭で十日間通しでその卓抜した話芸を披露した俳優小沢昭一。寄席を連日満員札止めにした洒脱で温かい高座の全記録。(楠喜美子:点訳)
空海 三田誠広 6 作品社 讃岐に生まれ、山野を駆け修験者と共に過ごし法華経を学んだ少年時代。唐に渡り天竺伝来の密教を伝授され、曼荼羅、図像などを日本に初めて持ち帰り真言密教を開いた天才空海の生涯をはじめてわかりやすく描く本格的歴史小説。(宇多小路栄美子:点訳)
口笛吹いて 重松 清 5 文藝春秋 「冬来りなば春遠からじ」つらい冬の先に希望に満ちた春がある、そんなイメージだが世の中にはずっと寒いままで過ごしている人もいる。本書の中の登場人物もそうだが思わず「頑張れ!」と声をかけたくなる人達だ。(竹内勲:点訳)
千手観音の謎 平岩弓枝 5 文藝春秋 毎度おなじみ「御宿かわせみ傑作選」第三弾。通巻30巻余の大河シリーズから選び抜かれた珠玉の10篇です。「かわせみ」を中心とした登場人物の変わらぬ人情が、若く新しい世代へと確かに受け継がれて行き、読む人の胸を打ちます。(丸谷路子:点訳)
憑神 浅田次郎 5 新潮社 町世は幕末。貧乏御家人彦四郎が古い祠に手を合わせたばかりに、彼にとりついた憑神は貧乏神に厄病神に死神だった。神々との奇妙な交流を通して、勝安房守や榎本釜次郎が活躍する幕末の世に、彦四郎は真実の武士の生きざま知った。(永松悠子:点訳)
妻の肖像 徳岡孝夫 3 文藝春秋 妻に先立たれた夫が一人残った孤独の中で、病魔と闘いながら在りし日の妻を懐かしみ、共に過ごした日々を回想しつつ綴った愛の記録。(嶋田敏子:点訳)
魔の海に炎(ほむら)たつ 岡崎ひでたか 3 くもん出版 魔の海と恐れられている「鬼が瀬」は房総半島の南端にある。多くの船が危難にあうのを見て育った主人公は、どんな嵐にも負けない船を作ろうと思う。船大工となり漁船改良の夢を貫いた男の物語。(千早瑤江:点訳)
幽霊人命救助隊 高野和明 8 文藝春秋 自殺したために妙な所へ行かされた、浮かばれない四人の霊。彼らは天国へ迎え入れてもらうために人命救助隊を結成して、決められた期限内に100人の自殺志願者の命を救わねばならない。幽霊とはいえ苦労の連続だ。一体どうなるのやら。(小野千賀子:点訳)
天声人語 2005夏
VOL.141
朝日新聞論説委員室
国際編集部 訳
8 原書房 日本語と英語の練られた名文揃いで、その日の話題と問題3カ月分をまとめたもの。世界と人間を読み、言葉を磨き知識を深めましょう。社会人の実力養成にも役に立つし、大学や就職の試験にも出そうな名コラムです・(村田直子:点訳)
点訳書
(2006.3〜2006.6分)
書名
著・訳編者
巻数
発行所
内容紹介
心が安らぐために 三浦 功 3 サンパウロ 大きな不安と緊張を強いる時代に生きている私たちの心に、真の安らぎと喜びをもたらす物は何か?心安らかに生きるためにはどうしたらよいのかが聖書の教えをもとに書かれていて、何かヒントを得られるだろう。(丸谷路子:点訳)
ヨハネ・パウロ二世 愛と勇気の言葉 中井俊巳 2 PHPエディターズグループ 日本を始め129ヶ国を訪れて誠心誠意語りかけ、命を狙った男を許し、過去にキリスト教が犯した罪を謝罪した彼は、初めて共産圏から選ばれた教皇であった。在位26年間の歩みを記す。(宇多小路栄美子:点訳)
「新しい人」の方へ 大江健三郎 大江ゆかり 2 朝日新聞社 作者から今の困難な時代を生きる子供たちや若い人達に送るメッセージ。二人が体験したことを通して大切にしたい物が何であるかを伝え、これからの新しい世界のために「新しい人」になって欲しいと結ぶ。(岡村薫:点訳)
あらしのよるに きむらゆういち 4 小学館 嵐の夜に出会い、何物か分からぬままに意気投合し、又の出会いを約束した狼と山羊。再び出会った時、彼らは食う物と食われる物だった。真の友情がその結末から読み取れる。(竹内勲:点訳)
犬との別れ 三田誠広 4 バジリコ 生後二ヶ月で飼い始めた犬との出会いの日から、家族の一員として過ごした15年を語る。共に過ごしたかけがえのない日々や、愛情溢れる触れ合い、そして惜別を綴った胸を打つ記録。(嶋田敏子:点訳)
音の細道 群 ようこ 2 幻冬社 小学生の時からビートルズやアニマルズといったロックミュージックに興味を持った著者の少女時代から、現在小唄と三味線を習っている今に至るまで “音”にまつわる話を記す笑えるエッセイ。(杉浦敏子:点訳)
神も仏もありませぬ 佐野洋子 2 筑摩書房 五年程前から群馬の山中で独り暮らしを始めた65才の著者。老いを新鮮な驚きで見つめ回りの人達と交流を持ち、むかつきながらも愉快に過ごす日々を綴っていて面白い。(廣部幸子:点訳)
その日のまえに 重松 清 7 文藝春秋 不慮の事故や病気で亡くなった人達をめぐる、家族や友人達の思いを綴った短編集。自分が同じ立場になったら、どのように感じ行動することが出来るだろうかと考えさせられる。(竹内勲:点訳)
チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダ−ル
柳瀬尚紀 訳
2 評論社 世界一おいしいチョコレート菓子を作る謎の工場に招かれた五組の親子の驚きの一日。年寄り思い、親思いのチャーり−・バケツ君と共に読者も奇想天外、荒唐無稽な一日を楽しんで下さい。(楠喜美子:点訳)
夏の庭 湯本香樹実 3 新潮社(文庫) 町外れに一人で暮す老人を「観察」し始めた少年たちだが、いつしか「観察」は深い交流へと変わっていった。失われて行くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な小説。(芋生かよ子:点訳)
信長の棺 加藤 廣 7 日本経済新聞社 信長の遺骸はなぜ本能寺から消えたのか。そしてどこに葬られているのか。この一点に絞った歴史ミステリーの形で展開する本書は、確かな歴史観と見事なストーリー展開で、読者は納得のラストへと導かれて行く。(宇多小路栄美子:点訳)
闇の絵巻(上) 澤田ふじ子 5 光文社 安土桃山時代に激しく画風を競った狩野派と長谷川派のすさまじい戦いを描いた作品。絵師として大望を抱き京を目指した長谷川久六は、当時人気の高かった狩野派に対して競争心を燃やし頭角を現した。(喜田敦子:点訳)
闇の絵巻(下) 澤田ふじ子 5 光文社 長谷川派の台頭に危機感を持った狩野派は、どす黒い陰謀を巡らし一旦は両派の力は拮抗する。しかし等白の息子久蔵のめざましい成長ぶりに一門の凋落を予見した狩野派によって久蔵に魔の手が伸びる。(喜田敦子:点訳)
雪はことしも 別所真紀子 7 新人物往来社 芭蕉、一茶、浜藻など江戸の中期後記に活躍した俳人と弟子たちの愛情豊かな交流を生き生きと描いた小説。数多く散りばめられた連句が俳諧の面白さ、奥深さなどを改めて我々に感じさせる秀作である。(藤田裕子:点訳)
夜回り先生 こころの授業 水谷 修 1 日本評論社 どうして子供たちは夜の繁華街でたむろして過ごすのだろうか?「子供が昼の世界で生き生きと輝いている姿が見たい」という教師の思いが多くの実例を挙げて書かれていて、その一つ一つの話に心打たれ感動する。(竹内勲:点訳)
知的英語センスが身につく名文音読 北川達夫 3 学習研究社 実用の英語だけを習得してもその背景にある教養も知らないのなら虚しい。本書はシェイクスピア、聖書その他色々な名文の訳や解説もあって楽しく読める。英文の読み方のCDもお貸しします。(菅原和子:点訳)
点訳書
(2005.11〜2006.2分)
書名
著・訳編者
巻数
発行所
内容紹介
風のなごり 竹内修一 2 教友社 司祭である著者が聖書の中の48編をもとにして記したエッセイ集。短い言葉の中に込められたメッセージは、忙しい日々の中で疲れている私たちの心を慰めたり、励ましたりして感謝の祈りへと導く。(杉浦敏子:点訳)
神の発見 五木寛之 著
森 一弘 対話者
3 平凡社 作家と司祭の対話による宗教談義です。9章からなるこの本は時には真面目に、時にはユーモラスに我々の知らない事実を語り、キリスト教への興味を深めてくれ、神の発見の手助けをしてくれます。(楠喜美子:点訳)
主の祈り イエスと歩む旅 平野克己 1 日本キリスト教団出版局 プロテスタントのもとで、カトリックと少し違うところはあるが、「主の祈り」はイエスから教えられ二千年の間継承されて来たもの。心を込めて主の祈りを唱えることは弟子たちと同じようにイエスと苦楽を共にし、旅することになる。(丸谷路子:点訳)
すわってふっとふりかえる 比企 潔 1 女子パウロ会 第二バチカン公会議から始まった刷新の波の中で、信徒たちは新しい教会像を模索している。ここに登場する大阪のおっちゃん、おばちゃんたちの会話はユーモラスだが辛口で、私たちがどう変わればいいのかを考えさせてくれる。(稲畑美喜子:点訳)
梅咲きぬ 山本一力 5 潮出版社 江戸は深川、老舗料亭「江戸屋」の女将と娘玉枝の物語。江戸屋を陥れようとする騙りの一味をギャフンと言わせたり、景気が落ち込んだ時の気っぷのよさを見せる母と娘。深川の人々を描いた心あたたまる小説。(永松悠子:点訳)
大きなチビ、ロイド 河相 洌 1 文芸社 盲導犬候補になった子犬と、育ての親パピーウォーカーとの愛情いっぱいの日々を綴った物語です。立派な盲導犬となったロイドの後姿を見つめながら、ママはロイドを育てた一年半の生活を懐かしく思い出します。(芋生かよ子:点訳)
火天の城 山本兼一 6 文芸春秋 信長の壮大な夢であった安土城は豪華絢爛、その堅牢さ巨大さは他に類をみないものであった。この城を建てた大工の棟領又右衛門の努力と苦悩を綴ると共に、さしもの城の最後の姿を描いた傑作長編。(嶋田敏子:点訳)
琥珀の望遠鏡 フィリップ・プルマン著
大久保 寛
11 新潮社 このライラの冒険シリーズ3で7年の歳月をかけて書かれたこのファンタジーは完結した。不思議な力を持つ短剣や、黄金の羅針盤を頼りに旅を続けるライラとウィル。その旅は死者の国にまで及ぶ。二人の運命は?お楽しみに・・・。(小野千賀子:点訳)
聖書と旅した商人 笹倉 明 3 アイシーメディックス 父親の死によって極貧生活に陥いり心のすさんだ少年は囲碁店に奉公に出る。そんな中、教会を知り、後に独立した彼の事業方針は、聖書の心を持つものとなった。彼を変えた御言葉の力とそれにより頼んだ生き方に魅了され感動する。(竹内勲:点訳)
空と山のあいだ 田澤拓也 3 ティビーエス・ブリタニカ 東京五輪開催の年の一月、津軽富士と親しまれた岩木山で五人の高校生が遭難した。生還したものはただ一人であった。その証言をもとに捜索にあたった警察や山岳会、家族の対応や心情を詳細に綴る傑作ノンフィクション。(竹内勲:点訳)
小さな本の数奇な運命 アンドレーア・ケルバーケル
望月紀子 訳
1 晶文社 リサイクル寸前に古本屋に買い取られたこの本は、発言を求め自ら60年の人生を語った。「本の国」イタリア生れの知的で洒落た内容を持つフィクション。注釈が多いが面白い。(丸谷路子:点訳)
朝陽門外(チャオヤオメンガイ)の虹 山崎朋子 7 岩波書店 20世紀前半、北京随一のスラム街、朝陽門外の貧しい中国人の少女たちの手に職を付け、自立することを願い学校を作った日本人がいた。その彼の信仰、思想、熱意に共鳴した二人の女性と、そこに学んだ少女たちの人生を語る。(宇多小路栄美子:点訳)
天までとどけ小さな声 久野 信 4 サンパウロ 愛したいのに愛せない。やさしくしたいのにやさしく出来ない私たち。教師として、またカウンセラーとしての長年の経験の中で気づかされたあのこと、このことをやさしい言葉で語りかけてくれ、暗い世相の輝く道しるべともいえる本です。(竹内勲:点訳)
ぼくの神さま ユレク・ボガエヴィッチ
酒井紀子 編訳
2 竹書房 第二次大戦中ユダヤ人少年のロメックは、ユダヤ人狩りを逃れるため一人田舎へ行く。戦争の影は容赦なく襲いかかる。神の存在すら信じられない時もあるが、子供たちはそれを乗り越えて行く。(塩山裕子:点訳)
ほのかな灯火 河相 洌 2 自費出版 滋賀県立彦根盲学校の創立者、山本清一郎の生涯を綴る。明治時代少年の頃に失明した彼は、盲児にも見える者と同じ教育を受けられるようにと、さまざまな困難を乗り越えて学校設立の志を果たす。(木暮紀子:点訳)
ムーン・コテージの猫たち マリリン・エドワーズ
松井みどり
3 研究社 老いた雄猫と、若い雌猫二匹の猫が、イングランド南東部の美しい自然を背景に織りなす痛快で心あたたまる物語。猫のいる暮らしの素晴らしさを新鮮な感性で生き生きと描き出す。(丸谷路子:点訳)
ONCE UPON A TIME IN JAPAN 5 川内彩友実 編
ラルフ・マッカーシー  訳
1 講談社インターナショナル 「豆つぶころころ」「一休さん」「貧乏神」「赤と青の天狗さん」など7編。それぞれに注がついている。これでずっと続いて来た昔話シリーズはおしまいになりました。(菅原和子:点訳)
The Canterville Ghost オスカー・ワイルド 1 アイビーシーパブリッシング 幽霊が住みついているカンタビル邸に引っ越してきたアメリカ人一家を脅そうとする幽霊は、ひどい目にあわされるが、心やさしい娘は彼の話に耳を傾け苦しみから救う。平易な英語で書かれた読みやすい短編。(菅原和子:点訳)
アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書 ジェームス・M ・バーダマン
村田 薫 共編
8 ジャパンブック 元の教科書は「米国の保守的過ぎず、進歩的過ぎず極めて中立的」だと編者は述べていて、アメリカの先住民から始まりベトナム戦争を経て、建国200年祭まで編まれている。アメリカのスタンダードな歴史観がわかる本。英語はやさしく対訳です。(村田直子:点訳)
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